2016年06月01日

「間」を含めたプロセスをじっくりと味わう

本

占い好きな人はあちこちの電話占い等を何度も利用していたりするのかもしれませんが、そういう慣れている人ほど効率重視でせっかちになっていたりしませんか。

私のタロット占いも音声通話占いやチャット占いでは時間単位の料金設定になっているので、少しでも無駄な時間を省いて短時間で効率的に終わらせたいと思う人もいるでしょう。

例えば、私が何か質問したりすると考えるためにしばらく無言になってしまったりしますが、そういう時間も料金のうちと思ってしまうと落ち着いて考えることもできなくなってしまうでしょう。

本筋から離れた雑談をするのももったいないし、占い師が霊感や直感を働かせようと集中して黙っている時間も長いと感じてしまうかもしれません。

占いが単なるビジネス、あるいは飲食店のような接客業やサービス業と同じだと考えると、客の注文に応えて占いという商品を迅速に提供することが理想だということになるかもしれません。

でもね、私はそうは思っていません。

確かにお金をもらって占いをしている以上は「商売」という側面があるのも確かですが、占いというのはちょっと違うと思うのです。占いは商売である以前に、あくまで「占い」だと思うのです。

占いとは「エンターテインメント」だと考えるとわかりやすいと思います。大道芸やサーカスや舞台演劇のようなものですね。

単に占い結果だけを伝えればよいというビジネスだとしたら、それを舞台演劇に例えると、お客さんに台本だけ渡してそれを読ませるようなものです。演劇を見に来た客は誰一人として、それでは満足できるはずもありません。そんなことのためにお客さんはお金を払って舞台を見に来ているわけではありませんよね。そこで演じる役者や舞台装置、照明、衣装や大道具や小道具などのすべて、そして、そこで共有する一時間か二時間のほんのひと時の夢のような時間そのものに対して、対価としてのお金を払っているわけです。

占いも同じです。相談者の話を聴き、タロットカードを切り混ぜ、カードを並べ、一枚一枚の絵柄に見入りながら相談者と一緒に考え、意味を読み取り、結論を導き出す。そのプロセス全てに意味があるわけです。考えたり雑談をしたりする時間もまた占いの一部です。

質問の答えを考えたり、カードを見つめて瞑想したりするような時間は無駄に思えてしまうかもしれませんが、そのような何もないと思えるような「」こそが最も重要な時間でもあります。役者や芸人さんも「間」を大切にするでしょう。それがないと全てがつまらないものになってしまいます。

ずいぶん前に「間 ‐ space」という記事を書いたことがありますが(日付を見ると今から十年も前の記事ですね!)瞬時にあらゆる情報が伝わるようになってしまった今の時代ではつい忘れがちなことだと思います。

なんでも効率的・合理的に事を済ませばよいというものではありません。非効率的・非合理的な部分に生まれる「ゆとり」のある生活にこそ意味があり、そういう生き方にこそ幸福を感じられるのではないでしょうか。

占いではせっかちに結果ばかりを求めず、「」を含めたそのプロセスをじっくりと味わっていただければと思います。


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posted by アポロ at 21:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | エンタメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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