2014年12月16日

電動アシスト自転車

本

坂道を自転車で登っていると、後ろからするすると私を追い抜いてゆく別の自転車がありました。坂道なのに私との距離をぐいぐいと引き離してゆきます。しかも、乗っているのは女性のようです。どうやらその自転車は電動アシスト自転車のようです。そうでなければ女性の力でこんなにも軽々と坂を登れるはずがありません。

私ですら坂道を自転車で登るのはそう楽なことではありません。数年前のまだ乗りなれない頃は必死になって汗をかきかき坂道を上っていたものですが、最近になってやっとコツをつかんで楽に上れるようになってきました。

自転車で坂道を登るときは、ついつい足に力を込めてペダルを漕ぐことに必死になりがちですが、それだとすぐに足が疲れて登れなくなってしまいます。坂道は足で漕ぐのではなく、体全体の筋肉を使って漕ぐのです。

ハンドルを握る腕、肩、背筋、腹筋、そして自転車のフレームと一体化し、全身の力を使ってペダルを漕げばどんな坂道だって楽々と登ることができるようになります。自分の足で歩くのと同じようなものです。

このコツをつかんでからは、今よりも体力があった中学生のころですら上り切れなかったような長くて急な坂道でも上り切ることができるようになりました。

物事を解決するのは腕力ではなく経験の積み重ねということなんでしょうね。ちなみに、固くて開かなくなってしまった瓶のふたを開けるときも同じです。力を込めれば込めるほどふたは開かなくなります。逆に力を抜いてふたに手を軽く添える程度の力で回すと簡単に開けられます。怪力の男性ですら開けられなかった蓋を細腕の女性があっさり開けてしまうのはそういうわけです。女性の方が力が強かったわけではないんですよね。

しかし、そんな私の人生経験の賜物を科学の力であっさりと打ち砕いてしまう電動アシスト自転車なのでした。これは人間の進化と言ってよいものなのか……。

科学は進歩しても、人間力はいろんな面で退化しつつあるのではと、ちょっとだけ不安に感じたりして。


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posted by アポロ at 15:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫録2014年 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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